訪問リハビリの対象者と役割について
訪問リハビリは具体的にどのようなことをするのか、またどのような人が対象になるのでしょうか。利用者やご家庭の環境によってリハビリの内容や詳細は異なりますが、訪問リハビリの役割について解説します。
①訪問リハビリの対象者
訪問リハビリの対象者と役割について 訪問リハビリは具体的にどのようなことをするのか、またどのような人が対象になるのでしょうか。 利用者やご家庭の環境によってリハビリの目的や内容は異なりますが、大まかな訪問リハビリの役割についてご説明できればと思います。 ①訪問リハビリの対象者 訪問リハビリの対象となるには2つのパターンがあります。<介護保険証の認定を受けた方>
病気や怪我などの種類や原因に関係なく、要介護認定を受けている方は全員対象となります。
しかし例外として40~64歳までの方の場合、16種類の特定疾病が原因で要介護認定を受けた方に限ります。
<主治医から「訪問リハビリ指示書」を受けた方>
かかりつけ医などの主治医から「訪問リハビリ指示書」を受けた方も訪問リハビリの対象となります。
例としては、日常生活動作(歩行・入浴・食事など)に困難がある場合に対象となることが多いです。
②訪問リハビリの役割
リハビリは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士という専門の国家資格を持ったスタッフが行います。3つの職種の担うリハビリついて大まかに説明は以下の通りです。
理学療法士:歩行訓練や筋力強化訓練など身体的に大きな動作や筋力や可動域強化についてを担うことが多く、転倒防止やベッドから車椅子への移乗訓練なども行います。
作業療法士:お箸やスプーンを自分で使えるようにする訓練や衣服のボタンをつける訓練など、より詳細で複雑な動作の訓練を行います。
言語聴覚士:言語障害等によるコミュニケーションの困難や摂食・嚥下(食事をする際の動作)に関しての訓練を行います。
リハビリを担う3つの職種と医師、看護師は常に連携しており、利用者の状態やご家庭の環境にあった回復、または維持を行なっていきます。
また、利用者本人へのリハビリだけでなく、利用者の方が生活しやすくなるようにご家族へ向けて移乗訓練やコミュニケーション訓練を実施、説明することもあります。
リハビリの内容については医師の指示書や利用者の状態によって様々で、訪問リハビリを利用する全員が同じようなリハビリになるわけではありません。
利用者の現状とご家庭の環境を考慮して、医師、看護師、リハビリを担当するスタッフで相談しながら進めていくことが多いです。
<まとめ>
・訪問リハビリの対象者は要介護者(例外あり)、または訪問リハビリ指示書を受けた方・生活動作(食事、排泄、入浴)やコミュニケーションの困難に対するリハビリや指導が受けられる
・利用者本人だけでなく、ご家族に対する指導もある
訪問リハビリの対象者、そして役割について解説させていただきました。
リハビリの内容について分からないことや不安なことがあればスタッフに是非お声がけください。
不安を少なく、より快適な生活ができるようにリハビリや看護を通じてサポートしていきます。