訪問リハビリの利用方法と注意点
訪問リハビリを勧められた、または検討しているけれど初めてで利用方法などの詳しいことがわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は大まかな利用方法と注意点について解説していきます。
①訪問リハビリの利用方法
訪問リハビリを利用するには医師からの「訪問リハビリ指示書」が必要になります。そのため、被介護者に訪問リハビリの必要性を感じた場合、もしくは検討中の方はかかりつけの医師や看護師、ケアマネージャーに相談してみましょう。
訪問リハビリが必要だとなった場合、ケアマネージャーと話し合って実際に訪問してもらう事業所を決定します。
事業所決定後に、医師から「訪問リハビリ指示書」などの必要書類を作成してもらいましょう。
必要書類をもって事業所と契約をし、事業所の方も踏まえて利用者に必要なケアプランを作成し、訪問リハビリを開始します。
②リハビリを担う3つの職種と注意点
「リハビリ」と一口に言っても、リハビリテーションを行う職種は3つに分けられます。事業所を検討する際、利用者のリハビリに必要な専門分野の職種がいない事業所を選択してしまうと必要なケアや利用者にとってより有効なリハビリを受けることが出来なくなる可能性があります。
事業所を選ぶ際にはリハビリを担う3つの職種とそれぞれの職種が担う専門分野を確認しておくことが重要です。
理学療法士(PT)
マッサージ、体操など全身の運動機能を担う職種です。
具体的にはベッドから車椅子への移乗や歩行訓練など日常生活の基本動作の維持・回復を行います。
作業療法士(OT)
全身運動よりももっと細かな運動を担う職種です。
具体的にはボタンを止める、お箸やスプーンを使えるようにする、お茶を淹れるなど、家事や手芸等の”作業”を通して心身の機能回復・維持を行います。
言語聴覚士(ST)
脳を含む、首から上のリハビリを行う職種です。
具体的には発語や発声、飲み込み(摂食・嚥下)、聴こえ(聴覚障害、難聴)など、食事時の口の動きやコミュニケーションに関わる部分のリハビリを行います。
特に高齢の利用者がいらっしゃる場合、誤嚥性肺炎の危険性や聴こえの問題、認知症の問題を抱える方が多いため言語聴覚士がいる事業所を選ぶ方が多いです。
まとめ
訪問リハビリの利用方法と事業所を選ぶ際の注意点について解説しました。利用を検討されている方は、まずかかりつけ医やケアマネージャーに相談してみましょう。
事業所を選ぶ際は利用者に必要なケアと、その専門に合った職種が滞在している事業所を選ぶことが重要です。